書き込みでマイレージがたまる? 社内SNSに新たな兆しベルシステム24が導入

社内SNSへのログインや日記の書き込みでポイントをため、マイレージや電子マネーと交換できる仕組みをベルシステム24が導入した。社内のコミュニケーションを活性化させる事例として注目を集めそうだ。

» 2008年10月23日 08時30分 公開
[藤村能光,ITmedia]

 コールセンター大手のベルシステム24は、企業向けSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)とポイントを連動したシステムを10月に導入し、社内で活用を進めている。社内SNSをユーザーが利用すると、頻度に応じてマイレージや電子マネーに交換できるポイントを付与する仕組み。社外のポイントと交換できるインセンティブを与える取り組みとしては、業界初という。

 3万人超の従業員を抱える同社では、「コールセンター業務を担当する従業員の教育・研修を10〜100人程度の単位で実施している」(ベルシステム24広報)。この内容をノウハウとして蓄積し、業務の多様化や従業員の増加に対応した研修を実施するために、同システムを導入した。社内コミュニケーションを活性化させることも狙いとしている。

 社内SNSへの入会、ログイン、プロフィールの作成、日記へのコメント、コミュニティーへの書き込み、アンケートの回答などにポイントを付与する。獲得したポイントは、ポイントプログラムを提供するネットマイルが提携する約180種類のポイントと交換できる。

 SNSでどういったテーマに書き込みが集まっているか、どのような書き込みを書けば反応が増えるかといったデータを定量的に分析することも可能。部署ごとの関心をすくい上げ、業務改善につなげられるとしている。

 ベルシステム24は現在、2000人規模で同システムを活用しており、「付与するポイント数などを検討している」(ベルシステム24広報)段階だ。数年後には全社員3万人規模のシステムに拡大する予定という。

企業向けにサービスとして販売開始

 10月22日には、ベルシステム24、NEC、ネットマイルが共同で、同システムを一般企業に販売し始めた。

 NECのSaaS(サービスとしてのソフトウェア)型SNS「Social Tool Mart」、ネットマイルのASPサービス「ネットマイル EasyポイントASP」を組み合わせて提供する。ベルシステム24はSNSの導入、規約の策定、書き込みの促進などを支援を担当する。「業務上の問題をSNS上で提起し、改善につなげられるなど、企業向けSNSの特性を生かせるサービス」(NEC広報)という。

 初期費用は200万円から、月額20万円から。2010年までに人材派遣や外食業界で10社への導入を目指す。

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