営業チームの販売/サービス/マーケティング業務をサポートする新しいCRM On Demand Release 16には、現在のページを離れずに関連オブジェクトについての重要な情報を表示できる新しいツールや、情報検索の効率を高めるために参照ウィンドウのカラムとデフォルトをカスタマイズする機能などが加わった。
この新リリースでは、Oracleのビジネスインテリジェンススイートのリポーティングツールを改善した。これは、部門別に業績予測を行う企業や、月初めの日以外を四半期初日にしている(13週を1四半期とする)企業のニーズに対応するものだ。
ライ氏によると、Release 16では無制限の数のカスタムオブジェクトをサポートするようになった。カスタムオブジェクトとしては、メイン製品に入っていないビジネスデータも含まれるという。データのリアルタイムリポーティング、カスタムフィールド、外部データを組み込む機能、ページおよび関連項目のレイアウト管理、ロールベースのセキュリティ、リスト管理といった機能も追加された。さらにCRM On Demand 16は、Webサービスやインポート/エクスポート機能を通じて、ほかのシステムあるいはファイルからオブジェクトを読み込む機能も備える。
Salesforce.comがこの10年間でSaaS型CRMプラットフォームで手に入れた成功を追いかけるOracleは、PRM(パートナーリレーションシップ管理)用のツールセットも改良した。
Release 16に含まれるPRM On Demandでは、現在のパートナーライセンスオプションが拡張され、間接的チャネルの管理機能をサポートした。「Oracleは基本的に、当社のオンプレミス型PRM製品であるSiebelの機能を当社のSaaS製品に拡張するという形でPRM On Demandを開発した」とライ氏は説明する。
PRM On Demandソリューションには、パートナープログラム、プロファイル、特別価格設定、引き合い情報のプール、取引登録などに役立つ新しい管理機能が含まれる。ライ氏によると、OracleはこのソリューションをCRM On Demandとセットで提供するほか、スタンドアロンアプリケーションとしても提供するという。
Oracleは今後数週間内に、さらに5つのOracle CRM On Demand Release 16ソリューションについて説明する予定だ。これらは、SaaS型セルフサービス課金機能、ソーシャルコンテンツ管理アプリケーション「Sales Library」、価格管理機能、エンタープライズディザスタリカバリ機能、そしてOracle CRM On DemandとJD Edwards EnterpriseOneとの連携機能である。
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