NTTコムウェア、ハンズフリー型の入退室管理システムを3万人規模で導入へセミアクティブタグを活用

NTTコムウェアは、セミアクティブ型のRIFDを活用した入退室管理システムを、2010年度に22拠点で導入する。別々に運用していたシステムを一本化し、3万人規模が使えるシステムに拡大する見通しだ。

» 2009年01月29日 17時03分 公開
[ITmedia]

 NTTコムウェアは1月29日、無線ICタグ「RFID」を使った入退室管理システムを、2010年度に22拠点で導入すると発表した。1月に首都圏2拠点で、従業員、パートナー、来訪者など3000人規模での導入から始め、2010年度に3万人が利用できるシステムに拡大する。オフィスへの入退室の利便性向上や、管理業務の省力化を狙う。

 同システムには、RFIDリーダ/ライタから電波を受けた際に、内蔵電源を使って電波を発信する「セミアクティブ」型のRFIDを使う。カードをかざさずにドアの開閉ができるハンズフリー認証が可能になる。

 入退室の記録は自動で収集する。入退室の移動方向を調べ、入室資格のない人が従業員と一緒に部屋に入る「共連れ」や「すれ違い」といった記録も収集できる。通過した人数を数える機器や生体認証との連携や、遠隔地などの複数拠点における入退室履歴の一元管理もできる。

 入退室管理をつかさどるサーバのネットワークに障害が起こった場合は、拠点側で入退室認証ができる。その間の記録はネットワークの復旧後に自動でサーバに送信する。緊急時における入退室記録の欠落も防げる。

 同社はこれまで、ビルの入館やオフィスの入退室に社員証を使っていた。また、拠点ごとに社員証を使った認証や生体認証など、複数のシステムを同時に運用していた。混雑時でもスムーズに入退室できるシステムに一本化することが課題になっていたという。

 今後は、同システムの動線や勤怠の管理、福利厚生サービスなどを組み合わせたサービスを提供する見通しだ。

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