セキュリティいろはかるた大会の参加企業は、NECソフト、PFU、東京計器インフォメーションシステム、TIS、情報処理推進機構(IPA)、日立ソフト。かるた制作者によるチームと日立システムの社員も参加した。大会は1チーム3名による勝ち抜きトーナメント形式だ。
「かるた製作者の名にかけて、必ず優勝します」というかるた製作者チームの意気込みでスタートした本大会。読み札と絵の内容を確認しながら、慎重かつ素早く札を取り合う参加者の姿が印象的だった。
優勝したのは、NECソフトチーム。かるた製作者チームは健闘むなしく5位という成績だったが、構成を担当した伊藤ガビン氏が個人賞で2位を獲得するなど健闘した。IPAチームは惜しくも4位に終わった。
個人賞でも1位を獲得したNECソフトの岩田有二さんは「このチームで2時間半ほどしっかり練習をして大会に挑んだ。かるたに勝つ練習ではなく、札に書かれているセキュリティの事例を学び、内容を覚えていった」と優勝の秘訣を語った。「かるたというなじみやすいツールでセキュリティを学ぶことができ、セキュリティに関する知識を楽しみながら身につけることができた」と続け、このかるたでセキュリティに対する意識が変わったと話してくれた。
武田教授の「これからは押し付けのセキュリティ対策では社員の意識は改善されない。このようなかるたで楽しみながら、セキュリティへの意識を高めてもらいたい」という思いがこめられた大会。来年は果たしてどんな大会が繰り広げられるのだろうか。
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