テクマトリックス、C++開発支援ツールの新版を発表 テスト検証を自動化コーディングルール数は1400個に

「Parasoft C++test 7.2」にはテストケースコードを自動生成するテストケースウィザード追加された。単体テストと静的検証が自動でできる。旧バージョンで生成したプロジェクトの読み込みやテストも可能だ。

» 2009年02月10日 11時21分 公開
[ITmedia]

 テクマトリックスは2月9日、C/C++対応の自動ユニットテストツール「Parasoft C++test 7.2」の日本語版の提供を開始した。C/C++ソフトウェア開発の単体テストと静的検証を自動化するツールで、テストケースの自動生成やテストの網羅率を示すカバレッジデータの収集、リポートなどの機能を追加した。静的解析のための搭載コーディングルール数は1400個。

 C++test 7.2では、テストケースコードを自動生成するテストケースウィザードを追加した。引数や事前条件、事後条件、戻り値などをGUIで設定できる。CSVやエクセルデータなど外部ファイルに保存されているテストケースデータを基に、単体テスト用コードも作成できる。

 また、テストケース単位で、6種類のテストカバレッジデータを確認できる。各テストケースの妥当性の検証や、関連したテストケースの履歴を管理することで、カバレッジの向上が図れるという。

 Visual C++ for Windows Mobileやembedded Visual C++との統合使用が可能になった。テストの設定、シミュレータ上でのテストの実行、結果の表示といったC++testが持つ機能を使用できる。ver.6.5やver.6.7で作成したプロジェクトの読み込みやテストの実行も可能だ。テストケースやスタブ、テストコンフィグレーションを変更することなくC++test 7.2上でテストできる。

 プラットフォームはWindows 2000、Windows XP(32bit)、Windows Vista(32bit)、Linux、Solarisをサポート。コンパイラは、ARM RealView Development Suite、GCC、Green Hills MULTI、STMicroelectronics、Sun CC、Wind River Workbench、VisualC++、Visual C++ for Windows Mobile、embedded VisualC++をサポートする。

 価格は「C++test Professional Edition Ver. 7.2」が49万8000円。静的解析のコーディングルールを作成、編集する機能が加わった「C++test Architect EditionVer. 7.2」が59万8000円。処理フローを静的に解析し、動的解析でなければ検出することが困難だったファイルをまたがるメモリ関連の問題など新たに13個の問題を検出できる機能などが追加された「C++test Server Edition Ver. 7.2」が210万円。1年間の保守サービスを含む。価格はいずれも税抜きで、2月26日の出荷を予定している。

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