新社会人はセキュリティに熱心――トレンドマイクロ調査自分が原因になるかも……

新社会人は現役社会人よりもセキュリティ対策が弱いながら、熱心に取り組む意識が高いことが分かった。

» 2009年02月24日 12時44分 公開
[ITmedia]

 セキュリティ企業のトレンドマイクロは2月24日、新社会人と現役社会人を対象にした情報セキュリティ意識調査の結果を公表した。新社会人は意識が低いことを自覚して、就業後に対策を高めることに熱心なことが分かった。

 この調査は、4月1日入社予定の20歳以上の新社会人310人と20歳以上の現役社会人721人を対象に、インターネットでアンケートを実施した。

 新社会人の96.5%は就職を機に「情報セキュリティ意識・スキルを高めたい」と回答。自身の情報セキュリティ意識・スキルが「社会人として通用する」と回答したのは13.9%に留まり、56.4%が「通用するかどうか不安」、27.4%が「通用しない」と答えた。高めたい理由の最多は「顧客に迷惑をかけるから」でこのうち、73.9%が「強く思う」、25.1%が「やや思う」と回答した。また、「人事評価が下がるなど処分を受けるから」「社会人としてのマナーだから」が続いた。

 セキュリティ対策への配慮では、定義ファイルを最新に保つことに現役社会人の70.3%が「非常に配慮している」「やや配慮している」と回答したのに対し、新社会人は57.1%だった。OSのパッチ適用を頻繁するかどうかでは、現役社会人の57.5%が配慮してるのに対し、新社会人は35.8%だった。

 自身がセキュリティ上のトラブルを起こす可能性について、現役社会人で73.1%、新社会人で72.3%が「可能性がある」と答えた。内訳をみると、現役社会人の45.4%、新社会人の29.0%が「十分な対策をしているが、場合によってはトラブルを引き起こす可能性がある」と答えた。一方、「十分な対策かどうか分からないため、トラブルを引き起こす可能性がある」では、現役社会人の23.4%、新社会人のが34.6%が挙げた。

 新社会人の出身専攻別の意識(文系165人、理系145人)では、定義ファイルを最新に保つことに「非常に気を配っている」と回答したのが文系で19.4%、理系で38.0%。OSのパッチ適用を頻繁するかどうかでは「全く配慮していない/よく分からない」と答えたのが文系で46.0%、理系で31.1%だった。

 同社では、新社会人を受け入れる会社側には、新入社員の意識が高い就職直後のタイミングに、情報セキュリティ意識・スキルを高めることが重要だとコメントしている。

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