Dellがデータセンターのエネルギー効率を高める筐体やデータセンターコンサルティングサービスを発表した。
米Dellが、サーバおよびストレージシステムポートフォリオをサポートするための新しいデータセンター向けラック型筐体2種「Dell PowerEdge 4220」「同2420」を発表した。
同社はまた、データセンターコンサルティングにFuture Facilitiesの「6SigmaDC」ソフトウェアスイートを活用し、バーチャル設計や3Dモデリングなどの機能で、顧客がデータセンターのスペース利用効率とエネルギー効率を最大限にできるよう支援することも発表した。
「当社はデータセンターのエコシステムを総体的に理解している」とDellのデータセンターインフラ担当副社長アルバート・エッサー氏は取材に応えて語った。「当社が設計するすべてのデバイスを、その文脈に当てはめている」
PowerEdge 4220と2420は、背面と側面に柔軟に電源配分装置(PDU)を配置してラック内の電源に簡単にアクセスできるようにしたり、熱い空気がサーバ前面に戻って吸気口の温度を上昇させるのを防ぐためにエアダムを前面に取り付けるなど、幾つかの特徴を備える。
配線管理も単純化され、調節可能なケーブルリングと取り外し可能なテールバーをラックのバックフレームの上部と底部に備えている。4220は2500ポンド(1134キロ)、2420は1500ポンド(680キロ)の加重負荷に耐えられる。
Dellは、これらの改良点がデータセンターインフラのエネルギー効率向上につながると主張している。
同社は過去数カ月、仮想化、サーバ、ストレージの強化に一丸となって取り組んできた。2008年9月にはブレードサーバ「Dell PowerEdge M905」「M805」をリリースし、Microsoft Hyper-V、Citrix XenServer、VMware ESXのサポートを拡大した。
2月25日のIDCの報告書では、DellはHewlett-Packard(HP)、IBM、Sun Microsystemsと同様、米国経済の後退を受けて第4四半期にサーバ売上高が減少した。
DellはFuture Facilitiesの6SigmaDCをデータセンターコンサルティングに活用することで、データセンターの正確な3Dモデルを作る「Virtual Facility」を利用したい考えだ。理論上は、これでより効率的なデータセンターを構築でき、不要な機器の購入に高い費用を掛けずに済む。
DellとFuture Facilitiesは、Virtual Facilityを利用すれば、施設を構築する前に問題を特定でき、コストも削減できると主張している。
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