AppleのオッペンハイマーCFOは決算発表の電話会見で、“数時間後に”10億本の大台を達成すると語った。
AppleのWebサイトのカウンターが正確だとすれば、同社のApp Storeから10億本目のアプリケーションがダウンロードされるのは4月23日未明になる見込みだ。
米国時間4月22日午後5時にMarketWatchに掲載された記事は、“数時間後に”10億本の大台を達成する見込みだとAppleのピーター・オッペンハイマーCFO(最高財務責任者)が語ったと伝えている。Appleは四半期決算の発表も行い、iPhoneの販売台数は370万台だったことを明らかにした。
Appleによると、10億本のマイルストーンに達する前にアプリケーションをダウンロードした人の中から無作為で選ばれた当選者に、MacBook ProやiPod touchなどの景品がAppleから贈られるという。
現在、App Storeには約2万5000本のアプリケーションが登録されている。2008年7月に同ストアが立ち上げられてから8カ月間で、8億本以上のアプリケーションがダウンロードされた。App Storeでのダウンロード数が10億本の大台に迫る中、AppleのWebサイトのカウンターは約12秒ごとに1000本のアプリケーションのダウンロードを数え上げている。
現在、世界80カ国で約1700万人のユーザーがiPhoneを利用している。Appleによると、最もダウンロードが多い無償アプリケーションは、Facebook for iPhone、Google Earth、インターネットラジオサービスのPandoraなどだ。
Appleでは、開発中の「iPhone OS 3.0」で企業向け機能を強化する取り組みを進めており、SAPなどの企業が主力製品のモバイル版をiPhoneに対応させる新構想を発表した。Bloomberg、PayPal、Salesforce.comなどが提供している財務アプリケーションやCitrix Systemsの仮想化アプリケーションも同様に、iPhoneの企業向け機能として追加された。
100個の新機能が追加されるiPhone OS 3.0は、6月にリリースされる予定だ。今年3月に行われた新OSの発表では、1000以上の新APIが追加された最新版のSDK(ソフトウェア開発キット)に、Appleのデベロッパープログラムの5万人の有料会員がアクセスできるようになった。
iPhoneはAppleの収益に貢献しただけではない。iPhoneのアクティベーションとインターネットデータプランの組み合わせは、AT&Tのワイヤレス事業の収益拡大にも貢献した。同社の前四半期の収支報告によると、ワイヤレス部門の売り上げは約9%、利益は13%増加した。
AT&Tのワイヤレス部門は1〜3月期に好調だった唯一の部門である。固定電話の加入者の減少などが響き、同社の総利益は9.7%の減少となった。しかし、約120万人のiPhoneの新規加入者がダメージをやや緩和する格好になった。
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