りそな銀行とアリコで、数十万件以上の顧客情報が流出した疑いのある事件が相次いで発生した。
りそな銀行とアリコジャパンで顧客情報が流出した疑いのある事件が相次いで発生した。流出規模はいずれも数十万件に上るとみられている。
りそな銀行では7月22日、伝票やATMの利用明細などに記載された氏名や住所、口座番号、取引種類、金額などに関する約33万件の資料が流出したことが判明した。
内部調査の結果、これらの資料は保管期間を経過した書類に混入するなどして、社内で誤って廃棄した可能性が高いという。不正な持ち出しなどの可能性は極めて低いとし、事件に関係するとみられる被害は確認されていない。
同社では、従来から情報管理の重要性を社内に徹底していたといい、事件発生について顧客へ謝罪するとともに再発防止に向けた情報管理を再度徹底すると表明した。
アリコジャパンでは、14日以降にクレジットカード会社から顧客のクレジットカードの不正使用に関する照会が相次ぎ、社内調査の結果、23日に一部の顧客情報が流出した疑いがあると発表した。
流出した可能性のある情報は、2002年7月〜2008年5月までに同社へ直接申し込みをした顧客のうち、クレジットカードで同社への保険料を支払っている、証券番号の下1けたが「2」または「3」を含む契約の顧客に関連したもの。流出の原因や規模は調査中としているが、11万件以上に上る可能性があるという。
同社では24日から書面で顧客へ通知するとともに、不正使用がないか利用明細を確認するよう呼び掛けている。
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