シスコ、企業向けビデオ会議システムのラインアップを拡充

シスコシステムズは、大型ディスプレイを使ったビデオ会議システム「テレプレゼンス」に少人数向けのラインアップを追加した。あらゆる規模のビデオ会議にも対応できるように、ソリューションを拡充した。

» 2009年09月10日 17時45分 公開
[ITmedia]

 シスコシステムズは9月10日に記者説明会を開催し、同社が提供する大型ディスプレイを使ったビデオ会議システム「テレプレゼンス」に、少人数向けのラインアップを追加したと発表した。順次提供を開始する。数人規模の活用を想定したテレプレゼンスを拡充し、シスコが注力するビデオ・Web会議システム市場の開拓を進める。

 新たに提供するのは6人までのビデオ会議ができる「Cisco TelePresence System 1300」および2〜3人でのビデオ会議に適した「Cisco TelePresence System 1100」。同シリーズは個人向けや経営会議など10人以上の参加者が集う会議向けのソリューションをそろえていたものの、数人規模の会議に適したソリューションは提供していなかった。

 シスコによると、約30社の国内企業(グローバル企業の日本支社を含む)が同社のテレプレゼンス「Cisco TelePresence System」を採用している。記者会見を開いた9月10日には、武田薬品工業がCisco TelePresence Systemを導入したことも併せて発表した。東京本社および米グループ2社の3拠点において、7月からテレプレゼンスを導入。「買収した海外企業と製品開発のやり取りをする際に活用している」(シスコ)という。

テレプレゼンスを使用した武田薬品の経営トップによるグローバルミーティング テレプレゼンスを使用した武田薬品の経営トップによるグローバルミーティング(出典:シスコシステムズ)

 ビデオ会議システムの導入に当たり、出張費などのコスト削減以外の成果を求めるユーザー企業が出始めている。シスコシステムズ プロダクト マネージメント ビジネスディベロップメントマネジャー 渡邉靖博氏は「パンデミック(世界規模での新型インフルエンザの流行)に伴い事業継続計画の観点で導入を検討する企業や、支店や拠点を持つ中堅企業からの引き合いも出ている」と話す。今回のソリューション拡充により、シスコは少人数から10人超のビデオ会議システムの導入を幅広く提案できるようになった。

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