富士通、富士電機システムズと共同で環境配慮型DCの構築技術を開発

富士通と富士電機システムズが共同開発した環境配慮型データセンターの構築技術は、環境監視センサーネットワークシステムからの情報を基に効率的なエネルギー活用や空調制御を行うものだ。

» 2009年09月29日 15時17分 公開
[ITmedia]

 富士通と富士電機システムズは9月29日、共同で開発した環境配慮型データセンターの構築技術を発表した。

データセンター省エネ運転マネジメントシステム 小型省電力の温度・風速センサーを用いたデータセンター省エネ運転マネジメントシステム(富士通発表資料より)

 今回発表された構築技術は、「データセンター省エネ運転マネジメントシステム」「局所空調システム」「垂直防音壁面への太陽光発電設置」。今回開発した技術を用いると、富士通の既存データセンターの2007年度時点の設備で同様のコンピュータ能力を運用した場合と比較し、二酸化炭素の排出量を約40%削減可能であるとしている。

 核となるのはデータセンター省エネ運転マネジメントシステム。富士通研究所で開発された小型省電力の温度・風速センサーを用いた環境監視センサーネットワークシステムにより、データセンターの特別高圧受電設備からサーバラックまでのエネルギーの使用状況や、サーバラックごとの温度・冷気供給量を可視化、その情報をベースに効率的なエネルギー活用や空調制御を行う。

 このシステムに付帯する形で、サーバラック上部の余剰空間を活用した「局所空調システム」と、垂直防音壁に設置した太陽光パネルからの発電を利用し、データセンターのエネルギー効率を最適化する。

 今回発表された技術は、同社が2009年11月に開設予定の「館林システムセンター新棟」に適用される予定。

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