依存するのはダメ! SANSがMSの無料セキュリティ製品を論評

「Security Essentialsは2000年ごろのウイルス対策ソフトのようなものだ」と、SANS研究者が酷評した。

» 2009年10月02日 08時27分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftがリリースした無料セキュリティソフト「Microsoft Security Essentials」について、SANS Internet Storm Centerの研究者が「これだけではセキュリティは守れない」との見方をサイトで表明した。

 同ソフトについてSANSの研究者は、マルウェアを検出して削除する機能のみを提供しているにすぎず、「2000年ごろのウイルス対策ソフトのようなものだ」と酷評。多くのウイルス対策ソフトメーカーの製品が提供しているような機能を備えておらず、「セキュリティをこれだけに頼ってはいけない」と釘を刺している。

 ただし検出率はかなり良く、検証に使ったマルウェアのほとんどを検出できたもようだと報告した。有料のセキュリティソフトを導入したがらないユーザーが大勢いるのは事実であり、その溝は埋められるだろうとの見方を示した。

 なお、Security Essentialsをめぐっては、検索結果に不正サイトを表示させるSEOポイズニングの発生が報告されており、SANS記事へのコメントにも、「Googleなどの検索エンジンでSecurity EssentialsのダウンロードURLを探そうとしてはいけない」との忠告が寄せられている。

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