PFUは、富士通研究所が開発した紙文書からも復号できる暗号化技術を採用するセキュリティ製品「DocEncrypt」を発売した。
PFUは10月8日、紙文書からも復号が可能な暗号化製品「DocEncrypt V1.0」を発売した。富士通研究所が2008年6月に開発した技術を採用した初の製品として、28日から出荷する。
同製品は、作成した電子文書やスキャナから取り込んだ紙文書データ、また、画像データを暗号化する。暗号アルゴリズムはAES 256ビット相当の富士通研究所の技術を利用し、暗号化して紙文書に出力した場合でもスキャナと同ソフトを使って復号できるのが特徴となる。
暗号化する際には、ユーザーが対象とする領域を複数指定でき、それぞれの部分に異なる復号用のパスワードを設定することで、文書を提供する相手に応じて情報保護を設定できる。
製品価格は3万6000円、サポートパッケージが年間5400円。また、サーバ版も近く提供する予定。対応OSは、Windows XP、Vista、7。
同社では今後3年間に3500ライセンスの販売を見込んでおり、2010年2月から運用が予定されているコンビニエンスストアでの住民票などの交付サービスにも採用されるという。
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