米大手書店Barnes & Nobleの電子書籍リーダー「nook」は3GとWi-Fiに接続可能で、友人と電子書籍の貸し借りができる機能も備えている。
米大手書店Barnes & Nobleは10月20日、GoogleのAndroid搭載の電子書籍リーダー「nook」を発表した。11月末発売で価格は259ドル。
nookはペーパーバック程度の大きさで、電子ぺーパーディスプレイとタッチ操作に対応したカラーディスプレイを搭載する。電子書籍は最大で1500冊保存可能で、MicroSDカードスロットも備える。AT&Tの3GネットワークまたはBarnes &Noble店舗のWi-Fiアクセスポイントに無料で接続して、Barnes & Nobleのオンラインストアから電子書籍や新聞、雑誌をダウンロードできる。バッテリー駆動時間は数日(ワイヤレス機能をオフにすれば最大10日)。
コンピュータからPDF文書をnookに転送して読んだり、写真を転送してnookのスクリーンセイバーにすることもできる。
さらにnookは友人に電子書籍を「貸す」ことができる「LendMe」技術を備える。自分が持っている電子書籍を最大で14日間、無料で貸し出せる。貸したい本を選んで、友人のnookまたはBarnes & Noble eReaderソフト搭載デバイスに送信するだけでいい。また仮想しおりとも言える「Reading Now」技術も搭載し、nookで途中まで読んだ本の続きをiPhoneやPCのeReaderで読むことが可能だ。
Barnes & Nobleはnook立ち上げに合わせて電子書籍ストアを100万作品以上に拡大。ほとんどのベストセラーと新作を9.99ドルで販売する。新聞はNew York Timesなど20紙以上、雑誌はForbes、Newsweekなどを提供する。
同社は現在nookの予約を受け付けており、発売記念としてマルコム・グラッドウェルの「ティッピング・ポイント」を先着1万人に無料で提供する。
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