自分は時代に合っているか不景気時代の会社と従業員の関係(3/3 ページ)

» 2009年10月28日 08時00分 公開
[大木豊成,ITmedia]
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2:6:2の原理

 2:6:2の原理をご存じでしょうか。われわれ人間が集団を構成すると、その集団を構成する上で優秀と判断される人が2割、ごく普通の人が6割、不要と思われる人が2割になるといわれているものです。これは、アリで実験されたことで有名なのですが、人間にも当てはまると言われています。一説には、1:7:2とも言われているようです。

 われわれビジネスパーソンの多くは、やりたいことと関係のない仕事に就いているのではないでしょうか。かくいうわたしも、やって楽しい仕事はありますが、自らが望む仕事ではないことがほとんどです。

 しかし、だから嫌々やるというのでは意味がない。大事なことは、会社に役立つことであることです。自分の成長にとってどうなのかを考えるのは、二の次だということです。もちろん自分の成長に役立てばいいのですが、それは優先順位としては低いわけです。

 では、会社に役立つというのはどういうことでしょうか。それは、その前に自身の存在意義を考えるところから始めるべきかもしれません。何も否定的になろう、ということではありません。何かあるはずです。

 企業の中での存在意義というと「歯車になる」とか「言いなりになる」といった不快なイメージを持たれる方もいらっしゃいますが、わたしはそうではないと考えています。

 むしろ言いなりになる、なんていうのは企業のためにならないのだと思います。企業のため、経営者にも協力してもらい、上司のサポートも得て、全体を推進していく結束力を作り上げるためには、まずは自らが動くということが大切です。

 時代に乗り遅れない。それは、自分が動くことが第一歩なのだと考えます。

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著者プロフィール:大木豊成(おおき とよしげ) 

大木豊成

Xarts株式会社 常務取締役。米国PMI認定ProjectManagementProfessional取得。シンガポール大学卒業後、数々の事業立ち上げおよび企業立ち上げを経験。ソフトバンク在籍中の経験を「ソフトバンク流『超』速断の仕事術」(ダイヤモンド社)にまとめて出版した。現在は上記企業の他、学校での講師、講演などで奔走する。


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