MIPS、最適化した「ActionScript」仮想マシン技術をオープンソースに

MIPSは、自社アーキテクチャ向けに最適化したActionScript VMをオープンソースとして公開した。MIPSアーキテクチャ上のActionScript 3の性能を最大2.5倍改善できるとしており、組み込み分野での利用促進を狙う。

» 2009年11月02日 18時40分 公開
[末岡洋子,SourceForge.JP Magazine]
SourceForge.JP Magazine

 米MIPS Technologiesは米国時間の10月29日、自社プロセッサコア向けに最適化した「ActionScript」仮想マシンのコードをオープンソースとして公開することを発表した。コードは、ActionScriptのオープンソース実装プロジェクトTamarin Projectで入手できる。

 ActionScriptは「ECMAScript 3rd Edition」をベースとし、ECMAScript言語にパッケージ、名前空間、クラスなどの拡張を加えたもの。ActionScript仮想マシン(VM)はActionScript実行環境で、「Adobe Flash Player」の一部。

 MIPSは今回、自社アーキテクチャ向けに最適化したActionScript VMをオープンソースとする。MIPSのプロセッサコアは組み込みなどで利用されており、MIPSアーキテクチャ上のActionScript 3の性能を最大2.5倍改善できる重要なコンポーネントという。MIPSの組み込み/モバイル向けCPUコア「MIPS32 74K」と英ARMの同等製品「ARM Cortex A8」の両CPU上で、それぞれに合わせて最適化したAction Script VMを動かした場合、MIPSの方が2倍高速だったという。

 TamarinはMozillaのオープンソースプロジェクトで、Tamarin仮想マシンはFirefoxのJavaScriptエンジン「SpiderMonkey」に利用されている。

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