PHP向けWebアプリケーションフレームワーク「Symfony」のバージョン1.3/1/4が同時リリースされた。既存プロジェクトのアップデートには1.3を、新規プロジェクトには1.4を利用するよう推奨されている。
Symfony開発チームは12月1日、最新版として「Symfony 1.3」と「Symfony 1.4」を同時リリースした。性能と開発にフォーカスしたもので、1年ぶりのメジャーアップデートとなる。
Symfonyは仏Sensio Labsが支援するオープンソースプロジェクト。MVCモデルを利用したPHP向けWebアプリケーションフレームワーク技術で、ライセンスはMIT License。
今回発表した1.3と1.4は同じ機能セットを持つが、3年サポートのLTSリリースとなる1.4では、1.1〜1.3で「deprecate」と分類されている機能が削除されている。開発チームは、既存プロジェクトのアップデートには1.3を、新規プロジェクトには1.4を利用するよう推奨している。
Symfony 1.3/1.4の最大の特徴は性能。ルーティングシステムのチューニングによりメモリと処理時間を最大50%削減した。ビューキャッシュも強化されている。
また、開発機能としてWebデバッグツールバーに「ビュー」パネルが追加されたほか、プロジェクト設定の自動化などの機能が加わった。テストの作成と実行も容易かつ高速になった。
データベースレイヤでは、最新のO/Rマッピングライブラリ「Doctrine 1.2」と「Propel 1.4」をネイティブでサポートした。電子メール関連では「Swift Mailer」ライブラリを統合、メール送信にネイティブ対応している。
両バージョンともプロジェクトのWebサイトからダウンロードできる。利用には、PHP 5.2.4が必要。
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