ネットバンキング狙いのトロイの木馬対策、ソニー銀行が導入

オンラインバンキングのユーザー情報などを盗み出すトロイの木馬の発見と、関連する不正サイトを閉鎖するサービスをソニー銀行が導入した。

» 2010年01月14日 15時55分 公開
[ITmedia]

 ソニー銀行は1月14日、オンラインバンキングサービスにユーザー情報などを盗み出すトロイの木馬の対策サービスを導入したと発表した。RSAセキュリティがサービス運営を手掛ける。

 導入したRSAの「RSA FraudAction Anti-Trojan Service(トロイの木馬対策サービス)」は、オンラインバンキング利用者などのコンピュータに感染するトロイの木馬の検知と、関連する不正サイトの閉鎖、盗まれた情報の回収をRSAが実施するもの。この種のトロイの木馬は、オンラインバンキングサービスのユーザー情報を盗聴して外部の攻撃者へ通知したり、「中間者攻撃」と呼ばれる手法でセッションを乗っ取り、不正に送金先を変更したりする。

 ソニーバンクでは従来、利用者へのスパイウェア情報の提供や、入力した情報の盗聴を困難にする目的でソフトウェアキーボードの利用を推奨していた。また、RSAのフィッシング詐欺検出や詐欺サイト閉鎖サービスも導入していたという。

 新サービスの導入で、同行のサービスサイトを狙ったスパイウェアやトロイの木馬を配布するサイトを能動的に検知して閉鎖できるようになり、既に感染している可能性の高い利用者にも適切な対応が取れるとしている。

 トロイの木馬対策サービスは2009年10月に始まり、三井住友銀行も導入している。

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