ユーザー層の拡大につれ、ダウンロード数に占める無料アプリの割合は増加し、広告の重要性が高まるとGartnerは見ている。
米調査会社Gartnerは1月18日、モバイルアプリストアに関する予測を発表した。コンシューマーは2010年に、モバイルアプリストアで62億ドル消費し、関連する広告売り上げは6億ドルに上るという。
2010年のアプリのダウンロード本数は45億を上回るが、その8割は無料ソフトになると見ている。2013年にはダウンロード本数は216億になり、無料アプリの割合は87パーセントに上昇するという。スマートフォンの価格が下がって市場は拡大するものの、ユーザー層が広がることで有料アプリを嫌がるユーザーの割合が増えるとしている。
2009年の世界のモバイルアプリケーションストアの売上高は42億ドル以上で、2013年には295億ドルに成長するとしている。この売り上げには、ユーザーが有料アプリに支払う料金と無料アプリへの広告料が含まれる。2013年には、広告による売上高が全体の25%を占めるようになるという。
Gartnerの調査ディレクター、カロリーナ・ミラネシ氏は、「2010年のモバイル業界にとって、アプリストアは中核になり、モバイルプラットフォームの勝者の決め手の1つはモバイルアプリになる。コンシューマーは多数のアプリストアから、操作しやすく決済が簡単なアプリストアを選択するようになる。開発者はどのプラットフォームをサポートするかだけでなく、どのアプリストアにアプリを登録するかを慎重に考慮しなければならなくなるだろう」と分析する。
企業向け情報を集約した「ITmedia エンタープライズ」も併せてチェック
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.