Facebook、PHPコードをC++コードに変換して高速に実行する「HipHop for PHP」発表

PHPを利用した大規模なソーシャルネットワーキングサイトを手がけるFacebookは、PHPコードをC++に変換するプロジェクト「HipHop for PHP」を発表した。コード変換機構を利用してPHPソースコードを最適化されたC++コードに変換できるという。

» 2010年02月03日 15時01分 公開
[末岡洋子,SourceForge.JP Magazine]
SourceForge.JP Magazine

 米Facebookは米国時間の2月2日、PHPの性能と拡張性を改善するプロジェクト「HipHop for PHP」を発表した。PHPコードをC++に変換するプログラムで、すでにFacebook内で利用されているという。今後、オープンソースプロジェクトとして公開し、開発を進める計画だ。

 FacebookはPHPを利用した大規模なソーシャルネットワーキングサイトだが、拡張性という問題に直面していた。HipHop for PHPはこの問題を解決するために数年前にスタートしたプロジェクトで、現在すでにFacebook内で利用されているとのこと。これによりWebサーバのCPU利用率が改善し、性能の改善に役立ったという。開発者によると、CPUの利用率を平均して50%削減可能としている。

 HipHop for PHPにはソースコード変換機構とC++向けに再実装したPHPランタイムシステム、高速化のためにリライトされた多数のPHP Extensionsが含まれている。コード変換機構を利用してPHPソースコードを最適化されたC++コードに変換し、g++を使ってコンパイルする。ただし性能優先のため、eval()などのあまり使われていない機能は利用できないという。

 Facebookは今後、HipHop for PHPをGitHub上でオープンソースプロジェクトとして展開する。ライセンスはPHP Licenseを採用する。数日中にWikiも立ち上げる予定だ。

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