ローソンソフトウエア、Windows Server対応のERP新版を日本で展開「AS/400」以外の選択肢も

ローソンソフトウエア ジャパンは、ERP製品「LawsonM3 Enterprise Management System」の最新版を国内に向けに提供すると発表した。

» 2010年02月26日 08時00分 公開
[ITmedia]

 米Lawson Softwareの日本法人、ローソンソフトウエア ジャパンは2月24日、ERP製品「LawsonM3 Enterprise Management System」の最新版を、国内に向けに提供すると発表した。需要管理などの新機能に加え、Windows 2008 64ビット版およびSQL Server 2008に対応したのが特徴としている。

ローソンソフトウエア ジャパンの木田社長。旧Intentiaを扱うシステムインテグレーションを手掛け、ローソンに転身した

 製品名は「Lawson M3 10.1」。需要管理や、原価計算などの複雑なサプライチェーン管理を簡素化するための機能を強化した。専用ウィジェットが構築できるなど柔軟なUIが構築できる「Lawson Smart Office」や、Lawson以外のデータも含めて複数のシステムにまたがる構造化および非構造化データを検索できる「Lawson Enterprise Search」を追加するなど、使い勝手の向上も図った。

 M3は米Lawsonが2005年に買収したERPベンダー、Intentiaの製品「Movex」を継承したもの。Lawson側の製品シリーズは「S3」として併せて展開している。

 日本法人の木田詞康社長によると、これまでで最も重要なバージョンアップだという。現在は直販比率が95%に上るが、「2010年5月末までにリセラーパートナーを3社加える」(木田氏)。従来IBMの旧AS/400(現在のi Series)をベースとする導入事例がほとんどだったが、ユーザー層が厚いWindows 2008 64ビット版およびSQL Server 2008に対応することで、より幅広い顧客を取り込む考えだ。

 ライセンス価格は、最小構成である20ユーザーで600万円から。2010年6月から始まる2011年度に20件に導入し、8億円の売り上げを見込んでいる。2月24日から販売を開始している。

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