富士通、野副前社長を相談役から解任病気理由辞任に本人も合意?

富士通は3月6日付人事で、社長辞任の取り消しを求めている野副相談役を解任した。同氏の社長辞任の理由を「病気療養」としたことについては「本人と合意の上」だとしている。

» 2010年03月06日 18時15分 公開
[ITmedia]

 富士通は3月6日付で野副州旦 相談役を解任すると発表した

 野副氏は富士通の前社長。病気療養のため辞任したとされていたが、その取り消しを求め文書を提出していたことが、3月5日までに明らかになっていた。

 富士通側の説明によると「2009年2月頃、野副氏が推進するプロジェクトに、同氏と親交のある人物が代表取締役を務める企業が、一部関与していた。だが当該企業グループには好ましくない風評があり、富士通が取引等の関係を持つことはふさわしくないと判断した。取締役会メンバーの過半数の同意を得た上で野副氏と面談した結果、同氏は辞任を選択した」という。

 当時、辞任理由として病気療養を挙げたことについては「体調を崩していた事実があり、野副氏本人も合意の上」だとしている。

 なお一連の動きにおいて富士通は「当該企業の評価を公表したり、調査結果を開示したりする立場にはなく、また野副氏が違法行為や不正行為を行っていた訳でもない」と表明している。

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