Oracle、医療ソフト企業のPhase Forwardを約6億8500万ドルで買収

Phase ForwardはSaaSベースの臨床試験開発ソリューションを提供する公開企業で、大手製薬会社や政府機関を顧客に持つ。

» 2010年04月19日 16時17分 公開
[ITmedia]

 米Oracleは4月16日(現地時間)、製薬会社向けに臨床試験開発ソフトを提供している米Phase Forwardを買収することで合意に達したと発表した。取引は1株当たり17ドルの現金で行われ、総額は約6億8500万ドルに上る。手続きは2010年半ばに完了する見込みだ。

 Phase Forwardはマサチューセッツ州ウォルサムに拠点を置く1997年創業の公開企業。臨床試験の構築から解析・承認申請までの総合的な開発をサポートするSaaS(サービスとしてのソフトウェア)ベースのパッケージソリューションを提供している。同社の製品およびサービスは、これまで300以上の組織における1万件以上の臨床試験に利用されている。AstraSeneca、Eli Lillyなどの大手製薬会社、米食品医薬品局(FDA)、英国医薬品庁(MHRA)などの政府機関を顧客に持つ。同社の2009年通期の売上高は前年比25%増の2億1330億ドルだった。

 買収完了後、OracleはPhase Forwardの技術および社員をヘルスサイエンス・グローバル・ビジネス・ユニットに組み込む。この統合により、同社は研究者、医師、規制当局、患者などに対し、より効果的なデータ収集・分析・共有ツールを提供できるようになるとしている。

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