この脆弱性を突かれた場合、SharePointサイト内部で権限を昇格されてしまう恐れがある。
米Microsoftは4月29日、SharePoint Server 2007とSharePoint Services 3.0のクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性に関するアドバイザリーを公開した。
アドバイザリーによると、この脆弱性を突かれた場合、攻撃者に任意のスクリプトを実行され、SharePointサイト内部で権限を昇格されてしまう恐れがあるという。想定される攻撃方法について、SharePointサーバにログインしているユーザーあてに悪質なリンクを送りつけてクリックさせ、ユーザーのSharePointセッション内で悪質なスクリプトを実行される可能性が高いとしている。
当面の回避策として同社は、SharePoint help.aspx XMLファイルへのアクセスを制限する、Internet Explorer(IE)8のXSSフィルタを有効にする、などの方法を挙げている。Internet Explorer 8のXSSフィルタはインターネットゾーン内の問題を回避する一助となるため、リスクが緩和されるという。
現時点でこの脆弱性を突いた実質的な攻撃は確認されていない。同社はこの問題を解決するためのセキュリティ更新プログラムの開発を進めている。
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