Oracleの3〜5月期の決算は売上高が39%増、純利益が25%増だった。Sun買収で加わったハードウェア収入は、全売上高の約2割を占めた。
米Oracleが6月24日(現地時間)発表した第4四半期(3〜5月期)決算は、売上高は95億ドルで前年同期比39%増、純利益は25%増の24億ドル(1株当たり利益は46セント)だった。企業によるIT投資再開を反映し、ソフトウェア部門が好調だった。売上高は、1月26日に完了した米Sun Microsystemsの買収に関連するコストなどを除外すると、非GAAPベースの売上高は96億ドルで、Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測の95億ドルを上回った。
売上高を分野別にみると、新規ライセンス収入が14%増の31億ドル、ライセンス更新およびサポート収入は12%増の34億ドルだった。サービス収入は4%増の11億ドルとなった。Sun買収で前期から加わったハードウェア収入は18億ドルで、全売上高の19%を占めた。
営業利益は14%増の33億ドルで、営業利益率は35%だった。景気回復を反映し、研究開発費として前年同期比46%増の11億ドルを、買収関連費用として450%増の1億ドルを計上している。
通年では、売上高は前年比15%増の268億ドル、純利益は10%増の61億ドル(1株当たり1ドル21セント)だった。
サフラ・カッツ社長は「第4四半期における非GAAPベースの営業利益の4億ドル以上はSunによる貢献とみている。2011年度には15億ドル、2012年度には20億ドルになるだろう」と語った。
ラリー・エリソンCEOは「米IBMの大口顧客の中には、2010年第4四半期にIBMのサーバではなくSun Exadataを購入している。Exadataの売り上げは、2011年度には10億ドルの大台に急速に近づいている」と語った。
また同社は前期に続き普通株の配当を支払うことを発表した。四半期配当は1株当たり5セントで、7月14日時点での普通株保有者を対象に、8月4日に支払う計画だ。
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