Oracle、ESB製品「Oracle Service Bus 11g」をリリース

「Oracle SOA Suite」のコンポーネント「Oracle Service Bus」に、キャッシングとサービスガバナンスに関する新機能が追加された。

» 2010年07月22日 16時53分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Oracleは7月21日(現地時間)、ESB(Enterprise Service Bus)の「Oracle Service Bus 11g」を発表した。

 ミドルウェア製品群「Oracle Fusion Middleware」の1製品であり、「Oracle SOA Suite 11g」の主要なコンポーネントである同製品は、標準ベースの方法でサービスおよびアプリケーションを調整・管理することにより、複雑なアプリケーション構造を柔軟なアプリケーションネットワークに変換するという。

 新機能の「Service Result Cache」は、静的なバックエンドデータへの頻繁なアクセスで生じるレイテンシを削減する。インメモリデータグリッド基盤の「Oracle Coherence」に統合することにより、1クリックでの操作を実現している。

 「Automated Lifecycle Service Governance」は、サービスガバナンスをSOAライフサイクル管理ツール「Oracle Enterprise Repository」と自動的に同期することでエラーを大幅に減らし、ソフトウェアリリースまでのサイクルを短縮できるという。

 また、企業のデータセンターとパブリッククラウドサービスのインフラを統合する機能も備える。

 企業がクラウドサービスや外部の多様なサービスを利用するようになるにつれ、高度なサービス機能の需要が高まっている。Oracle Service Bus 11gの新機能は、性能のボトルネックを解消し、SOAの性能とスケーラビリティを向上させるとしている。

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