フォーティネット、最大1Gpbsのファイアウォールを実現した中小オフィス向けUTMを発売

大企業の支社・支店、チェーン店舗といった環境に適したUTMアプライアンスを発売した。

» 2010年07月30日 11時01分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 フォーティネットジャパンは7月30日、中小オフィス向けUTMアプライアンスの新製品「FortiGate-60C」を発売した。従来機種に比べてファイアウォールの最大スループットを10倍に向上させた。

 新製品は、ファイアウォール、IPSec/SSL VPN、マルウェア/スパム対策、Webコンテンツフィルタリング、情報漏えい防止、VoIPセキュリティの各セキュリティ対策を搭載したアプライアンス。「FS1」という独自開発のSoC(System on a Chip)を搭載し、最大スループットはファイアウォールで1Gbps、IPSec VPNで70Mbps、侵入防御で60Mbps、ウイルス対策で20Mbpsを実現した。

FortiGate-60C

 本体前面には、第3世代携帯電話網への接続に対応したExpressカードスロットを搭載する。データ通信カードを装着することで、山間部の工事現場といった有線のブロードバンド回線が普及していない場所での利用も可能。有線のブロードバンドサービスが中断した場合に、携帯電話網をバックアップ回線として利用することもできる。

 また側面には最大32GバイトのSDHCカードを装着できるスロットも搭載する。SDHCカードにイベントログやレポートの情報を保存できる(4Gバイト以上が必要)ほか、WebキャッシュやWAN最適化(16Gバイト以上が必要)の機能も利用でき、Webアプリケーションのパフォーマンスを高められる。

 導入設定時には、背面のUSBポートに管理用PCを接続するだけでセットアップツールの「FortiExplorer」が起動する仕組みを採用した。同ツールでは管理者用パスワードやWAN/LANの設定やタイムゾーンの登録などができる。

 製品価格は15万2000円(初年度保守料込み)から。同社では大企業の支社・支店や小売り、流通、金融、飲食などの店舗といった環境での利用を見込んでいる。

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