15人招待のつもりが2万人――ソーシャルメディアの恐怖オルタナブログ通信(1/4 ページ)

ビジネス・ブログメディア「ITmedia オルタナティブ・ブログ」では、約230人のブロガーによって日々、ITにまつわる時事情報などが発信されている。その中から今回は「IT依存」「個人情報」「ハイテク泥棒」「Kindle」について紹介しよう。

» 2010年10月01日 16時30分 公開
[森川拓男,ITmedia]

オフラインでは仕事ができない?

 自分の目の前のPCがサーバなり何なりにつながらなくなったら、まったく仕事ができなくなる人ってのは本当に山のようにいると思います。

 アナログに戻せる程度の先進技術の導入度合いが必要なコトもあるかと:THE SHOW MUST GO ON


 9月1日の防災の日には、各地で防災訓練が行われた。これを受けて書かれたエントリーが、岩永慎一氏「THE SHOW MUST GO ON」のアナログに戻せる程度の先進技術の導入度合いが必要なコトもあるかとだ。「楽屋落ち」のカテゴリー名が付けられた雑感エントリーだが、なかなか考えさせられるものだった。ポイントは「通信インフラに極端に依存しすぎてしまった後でそのインフラ自体が機能しなくなった事態に遭遇したとき、さて、どうなるんだろう?」ということだ。

 そこで、冒頭に引用した言葉が出てくる。IT化が進んだビジネス現場では、システムが止まると何もできなくなってしまうケースだってある。岩永氏が指摘するように、「すでに大昔のすべて紙がベースであった時代に戻ることは簡単ではありませんから、これはかなり依存性が高いエリアと言える」のである。

 恐ろしいのは、今後の想像として挙げている項目だ。いまは限定的であっても、これからは分からない。電子マネーの利用は進んでいるし、商品の在庫管理などをコンピュータで行っていることを考えれば、いずれは学校の出席確認も……。

 先日、筆者が利用している図書館でコンピュータシステムがダウンした際も大変だった。コンピュータで簡単にできていた貸出や返却に、個別に手動で対応しなければならなくなり、すごい行列ができたのだ。さらにシステム復旧後、データはコンピュータに入力されて整合性が取れたようにいったんは見えたが、貸し出した本そのものをコンピュータにかけていなかったため、借りたはずの本を持って入り、再び出ようとすると盗難防止のブザーが鳴るという事態になった。影響はダウンした当日だけではなかったのだ。

 これは、コンピュータシステムに依存した結果、それがダウンした際に発生した事例の1つにすぎない。図書館でこの騒ぎである。お金などが絡んだらどうなるのか……。

 また、昔は電話帳など持ち歩いたものだが、今では携帯電話がその役割も担っているため、携帯電話が故障してしまえばどこにも連絡ができなくなる。

 IT社会は生活を便利にしてくれるが、諸刃の剣ともなるということを、いま一度考え、対策を立てておくことも必要かもしれない。

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