Verizon WirelessがiPad販売 AppleとAT&Tの独占的関係が終了

Verizon WirelessがAppleとWi-Fi iPad販売で提携するという今回の発表は、うわさの「Verizon向けCDMA版iPhone」登場の前兆との見方もある。

» 2010年10月15日 09時01分 公開
[ITmedia]

 米Appleは10月14日、iPadの販路を拡大し、28日から米Verizon Wirelessと米AT&Tからも販売すると発表した。

 VerizonはiPadのWi-Fiモデルを、自社のモバイルWi-Fiルータ「Verizon MiFi 2200」とセットで販売する。iPadは同社のCDMAネットワークに対応していないため、3G+Wi-Fiモデルは販売はない。価格は16Gバイト版が629.99ドル、32Gバイト版が729.99ドル、64Gバイト版が829.99ドルと、AppleでのWi-Fi+3Gモデルの販売価格と同等。月額20ドルで1Gバイトまで通信できるプランを提供する。

 MiFi 2200はポケットサイズのルータで、iPadをVerizonの3G回線に接続できる。最大5台のWi-Fi対応機器を接続可能。

 AT&TはこれまでiPadの通信プランを提供していたが、今回の発表で本体も取り扱うことになった。Wi-Fi+3Gモデルのみの販売で、価格は16Gバイト版が629ドル32Gバイト版が729ドル、64Gバイト版が829ドル。通信プランは月額14.99ドルで250Mバイトまでで、月額25ドルで2Gバイトまで。

 これまでAppleは米国で、iPhone、iPadに関してAT&Tとのみ提携していた。今回のVerizonとの提携は、両社の独占的な関係を終わらせるものだ。一部の業界関係者は、この発表をうわさになっているVerizon版iPhoneが登場する前兆ではないかとみている。

 AppleはiPadの販路拡大を進めており、Amazonや家電量販店Best Buy、大型スーパーTargetでも販売を開始している。15日からはWal-Martでも販売する。

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