AVG、モバイルセキュリティのDroidSecurityを買収

AVGが買収するDroidSecurityは、Android端末のウイルススキャン、リモートワイプ機能などを備える無料のセキュリティソフトを提供している。

» 2010年11月11日 12時11分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 オランダのセキュリティ企業AVG Technologiesは11月10日(現地時間)、イスラエルのAndroid端末向けセキュリティソフトメーカーDroidSecurityを買収すると発表した。買収総額など詳細は公表されていない。

 DroidSecurityは2009年創業のテルアビブに拠点を置く非公開企業。Android向け無料ウイルス対策ソフト「ANTIVIRUSFree」は10月の時点で450万本ダウンロードされたという(日本のAndroid Marketには登録されていない)。同ソフトは、ウイルススキャン機能、アプリのダウンロード前にマルウェアチェックを行う機能、リモートワイプ、リモートロック機能などを備えている。

 AVGは買収完了後、DroidSecurityを完全所有子会社として運営し、同社CEOのエラン・ペッファー氏はAVGのモバイルソリューションチームのジェネラルマネジャーに就任する。AVGは同部門で1億1000万以上のコンシューマーや中小企業顧客にモバイルセキュリティ製品を提供しているという。

 同社は2012年にはスマートフォンなどのモバイル端末のユーザー数がPCを上回るとみており、この買収によってモバイルセキュリティ製品事業を強化する狙い。

 米調査会社Gartnerが同日発表した世界のスマートフォン市場に関する調査結果によると、7〜9月期にAndroid搭載端末は2050万台販売され、Symbianに次ぐ2位の販売シェアを獲得している。

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