WikiLeaksに大規模ネット攻撃、一時ダウンも

WikiLeaksや関連サイトの「Cablegate」に対し、DDoS攻撃が仕掛けられた。

» 2010年12月01日 07時55分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米国の秘密外交文書を暴露して世界中で物議を醸している米告発サイト「WikiLeaks」に対し、大規模なサービス妨害(DDoS)攻撃が仕掛けられているもようだ。

 WikiLeaksはTwitterで11月29日から30日にかけて、「われわれは現在、大規模なDDoS攻撃に遭っている」「DDoS攻撃は10Gbpsを超えた」と現状を伝えた。

攻撃状況を伝えたWikiLeaks(Twitterのタイムラインから)

 セキュリティサービスを提供しているネット調査会社の英Netcraftは29日のブログでこの攻撃について報告した。それによると、攻撃はWikiLeaksが外交文書の公開を始めた28日ごろから始まり、WikiLeaksのメインサイトが一時アクセスしにくい状態になった。WikiLeaksはトラフィックを複数のIPアドレスに分散させて攻撃をしのいだという。

 30日にかけては外交文書が掲載されているWikiLeaksの関連サイト「Cablegate」に対しても別のDDoS攻撃が仕掛けられ、同サイトは数時間にわたってダウンタイムに見舞われたという。

 その数時間後には再びWikiLeaksのメインサイトに対する攻撃がエスカレートし、Webサイトが一時つながらなくなったとNetcraftは伝えている。

 この攻撃について、Twitterでは「th3j35t3r」を名乗る人物が“犯行声明”を出したという。後にこのツイートは削除されたが、攻撃は複数の人物や組織が同時に仕掛けている可能性があるとNetcraftは分析している。

関連キーワード

Wikileaks | DDoS攻撃 | ダウンタイム


企業向け情報を集約した「ITmedia エンタープライズ」も併せてチェック

過去のセキュリティニュース一覧はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ