Googleが、スパム目的での改ざんなどセキュリティ侵害を受けた疑いのあるWebサイトが検索結果に表示される場合、警告を表示する計画を発表した。
米Googleは12月17日(現地時間)、Googleでの検索で、検索結果のWebサイトがセキュリティ侵害を受けている可能性がある場合、警告を表示する機能を追加すると発表した。
Googleは、ハッキングされたWebサイトに共通する特徴を自動的に検知する多数のツールを使っており、このツールがハッキングされた疑いがあると判断したWebサイトについて、検索結果のURLの下に「This site may be compromised(このサイトはセキュリティ侵害を受けている可能性があります」という警告を表示する。この警告をクリックすると、ヘルプセンターの警告について説明するページに飛ぶ。URLをクリックすると、危険とされているWebサイトを開くこともできる。
Googleはこれまで、マルウェアをユーザーのPCにインストールする危険があると判断したWebサイトが検索結果に表示された場合、警告(This site may harm your computer)を表示してきた。この場合は結果のURLをクリックしても直接Webサイトには飛ばず、警告ページが表示された。今回、スパム目的で改ざんされた可能性のあるWebサイトに警告表示の範囲を広げた形だ。
Googleは、この警告が表示されてしまうWebサイトの運営者に可能な限り連絡するとしている。Webサイトの問題が解決したとGoogleが判断すれば、この警告は数日以内に削除される。早く警告を消したい運営者は、問題解決後にGoogleにレビューをリクエストできる。
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