スマートフォンの不安――「端末やデータを失うこと」が半数以上に

IPAは、約5000人のインターネット利用者を対象に実施した情報セキュリティの脅威に関する意識調査の結果を発表した。

» 2010年12月20日 12時04分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 情報処理推進機構(IPA)は12月20日、インターネット利用者を対象に実施した「2010年度 情報セキュリティの脅威に対する意識調査」の結果を発表した。スマートフォンやAdobe Readerに関する質問を新たに行った。

 調査は2005年度から実施しており、今回で9回目となる。15歳以上のインターネット利用者を対象に10月25日〜11月1日にWebでアンケートを行い、5019人から有効回答を得た。

 スマートフォンの利用に関する意識では、不安要素について54.5%が「本体の紛失・盗難」を挙げ、48.7%が「データの紛失・漏えい」と回答した。必要と思われるセキュリティ対策は、「ウイルス対策ソフト」(53.4%)、「データ暗号化」(43.6%)、「リモートロック」(36.3%)などだった。一方、「不安を感じることはない」(17.1%)や「対策は必要ない」(16.0%)との回答も目立った。

スマートフォン利用時の不安要素(出典:IPA)
必要だと思うセキュリティ対策(出典:IPA)

 また近年、脆弱性悪用攻撃で狙われることの多いAdobe Readerについて、ソフトのアップデートに対する意識を尋ねた。アップデートを「実施している」は55.6%、「実施していないが、今後したい」(11.1%)だった。しかし、「実施しておらず、今後もしない」は33.2%あり、特に20代では39.3%に上っている。

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