NASDAQが「サーバ上で不審なファイルを検出した」と報告。Webサービスが不正アクセスされた可能性があるが、取引システムに影響はないとしている。
株式市場を運営する米NASDAQ OMXは2月5日、同社のシステムが不正にアクセスされた可能性があると明らかにした。
同社は「セキュリティ監視システムが取引システムに関連するサーバ上で不審なファイルを検出し、Webアプリケーション『Directors Desk』が影響を受けた可能性があると判断した」と説明している。問題のファイルは直ちに削除しており、攻撃者がDirectors Desk利用者の情報にアクセスした証拠はないと述べている。
また同社は、取引プラットフォームとはWebサービスは独立して運営されており、取引システムへの不正アクセスはないとしている。7日の取引は通常通り行われる見込み。
NASDAQは既に司法当局などと協力して調査を開始。米司法省から、捜査のため2月14日まで不正アクセスを顧客に伝えないよう指示されていたが、メディアがハッキングを報じたため公表に踏み切ったとしている。
Wall Street Journalは関係筋の話として、NASDAQのシステムに過去1年間に複数回にわたって侵入があったと伝えている。
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