キヤノンITS、大規模環境に対応したセキュリティ対策ソフト「ESET」を発売

ESETのセキュリティ対策ソフトおよび同クライアント管理ソフト「ESET Remote Administrator」の最新版を3月にリリースする。

» 2011年02月09日 15時10分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 キヤノンITソリューションズは2月9日、統合型セキュリティ対策ソフト「ESET Smart Security V4.2」とウイルス対策ソフト「ESET NOD32 アンチウイルス V4.2」、企業向けクライアント管理ソフト「ESET Remote Administrator V4.0」を3月1日に発売すると発表した。

 ESET Smart Securityおよび同NOD32では、ウイルススキャン処理の改善を図り、ネットワーク経由で受信するデータ(動画や画像など)のスキャンのパフォーマンスを37%(同社テスト環境)高めた。またオプションとして、ウイルスのスキャンや駆除を行う際に利用できるPC起動用イメージ(レスキューCD)の作成機能を追加した。レスキューCD作成時にIPアドレスなどのネットワーク設定を組み込めるため、レスキューCDで起動する際にコマンドを利用したネットワーク設定を行う手間がなくなる。

 さらにESET Smart Securityでは、家庭内LANや公衆無線LANなどネットワーク環境に応じたファイアウォールのプロファイルを設定できるようになった。接続時にプロファイルを自動で切り替える機能も搭載する。

 ESET Remote Administratorでは、IPアドレスやコンピュータ名などの条件でクライアントPCを自動的にグループ分けする機能や、グループごとにポリシールールを作成する機能を追加した。管理者がクライアントPCのファイアウォールをウィザード形式で統合的に管理できるほか、クライアントPC上で隔離した不審なファイルへの対応(閲覧や削除、除外設定など)をリモートから行える。

 このほか、ソフトウェアのインストールやアップグレードなどの作業をスケジュールを指定して実施できるほか、Windowsドメイン認証を利用した管理用サーバへのログインにも対応。レポート機能では、種類が18個から37個に増え、XML形式でインポート/エクスポートができるようになった。

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