Firefoxの最新版は、前版より最高で6倍高速になったほか、メニューボタンやタブの位置の変更などユーザーインタフェースにも多数の改良が加えられた。
Mozillaは3月22日(現地時間)、Firefox 4の正式版をリリースした。日本語を含む80カ国語に対応したWindows、Mac OS X、Linux版をMozillaのWebサイトからダウンロードできる。Android版およびMaemo版も間もなく公開する予定という。
Mozillaは昨年5月にFirefox 4のビジョンを発表し、当初の予定では同年11月ごろには公開する予定だった。ダウンロード状況を示す「FIREFOX 4 DOWNLOAD STATS」によると、公開後数時間たった本稿執筆時点で約340万本がダウンロードされている。
Firefox 4は、新JavaScriptエンジン「JaegerMonkey」の採用やハードウェアアクセラレーション機能の追加などにより、前版(Ver. 3.6)と比較して最大で6倍高速化されたという。
ユーザーインタフェースにも多数の変更が加えられた。タブが画面の最上部に移動し、WindowsおよびLinux版ではメニューが左上の「Firefox」ボタンにまとめられた。ブックマークも「Bookmark」ボタンにまとめられた。また、Google Chromeと同様に、URL入力枠(「Awesome Bar」という名称)にサイト名などを入力することで、URLを覚えていなくても目的のサイトを表示できるようになった。タブに関しても、タブのグループ化機能や、頻繁に表示するサイトのタブを固定する「App Tabs」機能などが追加された。また、複数の端末で設定やブックマークを同期する「Firefox Sync」が標準で搭載された。
新機能についてはMozilla Japanの新設サイトにまとめられている。
開発者向けとしては、HTML5の最新機能、WebM、3D画像、オフラインデータ保存、Mozilla Audio APIなどに対応し、CSS3、Canvas、SVGなどをサポートした。
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