大和総研がオフショア開発に仮想化技術を採用、将来は4000台規模に

大和総研は、シトリックスのデスクトップおよびアプリケーションの仮想化技術を利用したオフショア開発環境を構築した。将来は国内外で4000台規模の導入を計画する。

» 2011年05月09日 13時39分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 大和総研とシトリックス・システムズ・ジャパンは5月9日、大和総研の中国でのオフショア開発にクライアント仮想化ソリューションを導入し、3月から運用を開始したことを発表した。将来的に大和総研の国内外の拠点で4000台規模の仮想化環境を構築する計画だという。

 今回、大和総研が採用したのはシトリックスのデスクトップ仮想化とアプリケーション仮想化を組み合わせたハイブリッド構成のクライアント仮想化環境。デスクトップ仮想化製品のXenDesktopや、アプリケーション仮想化製品のXenApp、高品質コンテンツの配信技術のHDXなどを活用した。導入規模は約800台。採用理由は、低帯域のネットワーク環境でも応答性が高い点や、セキュリティを確保できるといった点だった。

 大和総研は仮想化技術の活用に向けた取り組みを進めており、今回のシステムでは同社のクラウド上に仮想化環境を構築した。データを国内のサーバに集約して、開発案件の機密情報の保護や漏えいを防ぐようにしている。約20種類のデスクトップグループと約70種類のアプリケーションを仮想化し、世界規模でIT統制の強化を図っている。

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