業務アプリケーションの運用環境の改善や、レガシーシステムからクラウドへの移行を支援するなどの5つのサービスを日本HPが開始した。
日本ヒューレットパッカード(日本HP)は5月11日、企業の業務アプリケーション環境の最適化やクラウド環境への移行などを支援するとした5種類のサービスの提供を開始した。利用企業ではIT活用の推進やシステム運用に関わるコスト削減などが可能になるという。
新サービスの特徴は次の通り。価格や利用期間はケースバイケースだが、小規模に利用する場合では、数百万円のコストで2〜3カ月程度で一定の成果を得られる場合が多いという。インフラを含めた大規模なものでは、数年に渡る数億円規模のプロジェクトとして対応する。
執行役員 エンタープライズ統括の村上申次氏によると、新サービスで提供する内容は、これまで企業ごとに個別に提供してきたものを体系化した。東日本大震災が発生して以降、企業では業務システムのバックアップ体制の強化や、クラウド導入の検討、仮想化対応などの取り組みが加速しているという。特に日常的に利用するアプリケーションは、容易に停止できるものではないため、旧システムから新システムに移行させるのが難しく、同社ではアプリケーションへの対応を強化したサービスメニューを打ち出すことで、企業のニーズを獲得したい考えだ。
エンタープライズソリューション部の庄野雅司氏は、「当社の事業基盤として世界有数規模のプライベートクラウド環境を構築し、運用している。新サービスを利用する企業に当社の経験やノウハウを提供したい」と話している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.