日本IBM、重要度に応じてストレージの処理能力を制御する新ソフトを発売

日本IBMは、業務の重要性に応じてストレージの処理スピードを制御するハイエンドストレージ向けのファームウェアを発売した。

» 2011年05月13日 15時33分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 日本IBMは5月13日、業務の重要度に応じてストレージの処理能力を分配するファームウェア「DS8000 I/O Priority Manager」を発売した。ディスクストレージの最上位機種「IBM System Storage DS8000シリーズ」向けの製品で、6月3日に出荷を開始する。

 新製品は、業務の重要度を4段階で指定でき、ストレージでのデータの処理能力を重要度の高い業務から優先的に分配する。重要度の高い業務の処理スピードが低下するのを回避できる。製品価格は容量1テラバイト当たり92万1400円(税別)となる。

 同社によれば、ストレージを増設せずにデータ量の増加に対応するため、複数のストレージを1つの大容量ストレージに統合したり、仮想的に1つのストレージのように利用したりできるなどの方法が取られてきた。だが、こうした方法ではストレージにアクセスする業務が増加すれば増加するほど、1つの業務に割り当てる処理能力が小さくなり、重要な業務の処理が遅くなるという課題があった。

 併せて同社は、使用頻度の高いデータをアクセス速度の速い媒体に保持させるストレージの自動階層化機能「IBM System Storage Easy Tier」を拡張し、SSDだけでなくHDDのみの構成でも同機能を利用できるようにした。

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