AppleとNokia、特許訴訟で和解――AppleがNokiaにライセンス料支払い

2009年に始まったスマートフォンの特許をめぐる両社の訴訟合戦が、Nokiaの勝利で終わった。

» 2011年06月14日 20時46分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 フィンランドのNokiaは6月14日(現地時間)、米Appleと特許ライセンス契約を結んだと発表した。この契約により、両社は米国際貿易委員会(ITC)への提訴を含むすべての提訴を取り下げ、特許訴訟は終結する。

 契約の下、AppleがNokiaに一時金を支払い、さらに合意内容に沿ったライセンス料を継続的に支払っていく。契約の詳細は公表されていない。

 両社の一連の訴訟合戦は、2009年10月にNokiaがApple製iPhoneがNokiaのネットワーク技術に関する特許を侵害したと訴えたことで始まった。これに対しAppleが12月にNokiaがAppleの13の特許を侵害したとしてNokiaを提訴し、両社はそれぞれITCに対しても互いに提訴していた。NokiaはiPadに関しても新たに訴訟を起こした

 Nokiaのスティーブン・エロップCEOは発表文で「AppleをNokiaのライセンシーとして迎えることができてうれしい」と語った。同社は、この合意が2011年第2四半期(4〜6月期)の業績にプラスの影響を与えるとしている。Nokiaは5月末に、中国や欧州など複数の市場での競争の激化などを理由に同四半期の予測を下方修正している。

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