「LulzSec広報役」は誤認逮捕? ネットで別人説飛び交う

LulzSecの動向を監視してきた集団が、ロンドン警視庁は見当違いの人物を逮捕したとの見方を示した。

» 2011年07月29日 07時27分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 英ロンドン警視庁がハッカー集団AnonymousとLulzSecの広報役を逮捕したと発表したことについて、実は誤認逮捕だったのではないかとのうわさがネットで飛び交っている。

 ロンドン警視庁は7月27日、「Topiary」の名でAnonymousとLulzSecの広報役をしていた18歳の男を逮捕したと発表した(当初は19歳と発表していたが、その後18歳に訂正)。

 これについて、LulzSecの動向を監視してきた「LulzSec Exposed」のブログは28日、ロンドン警視庁は見当違いの人物を逮捕したとの見方を示し、これまでに収集した証拠から、本物のTopiaryは23歳のスウェーデン人だと見ていることを明らかにした。

 TopiaryはAnonymousの広報役としてメディアに音声が流れたこともあり、この音声と、本物のTopiaryとみられるスウェーデン人の音声も一致したとしている。

 LulzSec Exposedによると、Topiaryは自分を別の人物に見せかける狙いで意図的にメールの記録を参照させるなどして判断を誤らせようとしたという。「ネットにはたくさんのデマが飛び交っている。LulzSecとAnonymousのメンバーはこの手のことが得意だ」と同ブログは指摘する。

 また、本物のTopiaryが別の人物をTopiaryに仕立て上げる計画について話し合っていたことを示すものとされるチャット記録もネット上に出回った。

 しかし、こうした情報自体が捜査の混乱を狙ったものだとの見方もあり、現時点で真相は分かっていない。AnonymousとLulzSecはこれまでのところ、Topiaryの逮捕について沈黙を守っているようだ。

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