プライベートクラウド市場は年率41.7%で成長――IDC調査

2015年の市場規模は2010年比5.7倍の9406億円になるとIDC Japabが予測している。

» 2011年09月12日 11時26分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 調査会社のIDC Japanは9月12日、「国内プライベートクラウド市場予測」を発表した。2010年の国内の市場規模は1646億円で、2010年〜2015年の年間平均成長率を41.7%、2015年の市場規模を9406億円と予測している。

 2011年以降の市場で最も高い成長を遂げるとみられるのが、「コミュニティクラウドサービス」という。現在は既存の産業特化型ソリューションのクラウド化(共同センター型)が成長を支えており、2014年以降はスマートシティなど、クラウドの活用によって新しい価値を創造する事業や、異業種連携のクラウドが大きく成長するという。

 ITサービス リサーチマネージャーの松本聡氏は、「クラウド化はITの効率化(手法の改善)だけではなく、業務内容/目的の変革に有効な施策。クラウド化では手段の目的化を回避し、経営戦略から求められる達成基準を明確にして、目的指向を持つことが重要だ」とコメントしている。

国内プライベートクラウド市場 配備モデル別 支出額予測、2010年〜2015年(出典:IDC Japan)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ