Google、検索ページのSSL接続をデフォルトに

ログインした状態でGoogle.comにアクセスすると「https://www.google.com」にリダイレクトされる。ユーザーにとっては安全性が高まるが、Webサイトオーナーはオーガニック検索から検索クエリーが入手できなくなる。

» 2011年10月19日 17時12分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは10月18日(現地時間)、ユーザーのプライバシー保護強化の一環として、検索サイト「www.google.com」のSSL接続をデフォルトにすると発表した。Googleアカウントでログインした状態で検索ページを開くと、自動的に「https://www.google.com」にリダイレクトされるようになる。向こう数週間のうちにスタートする。

 同社は2010年5月からSSL通信を使った検索サイトのβ版を提供してきた。SSLでは、ユーザーが入力した検索キーワードなどが第三者に傍受されないよう暗号化される。GoogleはSSL接続により、インターネットカフェのWi-Fi接続など安全性が確認できない環境での検索がより安全になるとしている。ログインしていなくても直接「https://www.google.com」を開くことも可能だ。

 これはユーザーにとっては朗報だが、Webサイトオーナーにとっては検索クエリーが入手できなくなることを意味する。GoogleはWebサイトオーナー向けの対策として、Webmaster Toolsで過去30日間のサイト訪問者による上位1000件の検索クエリーリストを提供するという。このデータで引き続きトラフィックの分析が可能だとしている。

 なお、SSL接続サイトでも、検索広告をクリックした場合は広告主に検索クエリが従来通り送られる。つまり、影響を受けるのはオーガニック検索の結果だけではある。

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