Logitech、Google TV搭載デバイス「Revue」の打ち切りを発表

Logitechのデルーカ会長は、Google TV搭載STBの「Revue」は失敗であり、Google TVがブレークするのは“孫世代”になると語った。

» 2011年11月14日 11時16分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 スイスのLogitech(日本ではロジクール)は、米Googleの「Google TV」搭載端末「Revue」の製造を中止する。同社のゲリーノ・デルーカ会長および社長兼CEO代理が11月9日(現地時間)、Analyst and Investor Dayで明らかにしたと、米ブログメディアのVergeが報じた。

 デルーカ氏は、2010年10月に発売したRevueは失敗だったとし、同四半期にRevueの在庫を処分した後は、同種のSTBの製造はしないと語った。Revueの販売で、営業利益で1億ドル以上の損失が出たという。Logitechは7〜9月期にRevueの価格を249ドルから99.99ドルに値下げした

 revue

 デルーカ氏は、Google TVの将来にはチャンスもあるが、ブレークするのは「Google TVの孫世代」になるだろうと語った。

 Google TVの現行版については、Google自身も「完全とは言えなかった」と認めており、アップデートで向上させていくとしている。同社は10月末にアップデートを発表しており、ソニーの端末では既に実施されている。

 現行のRevueでも年内にこのアップデートが実施される見込みだ。Logitechは11日付の公式ブログで、Revueの製造は打ち切るが、現行ユーザーのサポートは継続し、アップデートも行っていくと説明している。

 現在Google TV関連製品を提供しているのはソニーとLogitechのみだ。韓国のSamsung Electronicsも参入を表明したが、まだ製品は登場していない。

 一方、米Bloombergによると、韓国のLG Electronicsが2012年1月のCES(Consumer Electronics Show)でGoogle TV搭載ネットTVを発表するという。

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