モバイル端末管理製品の市場が急拡大――ITR調べ

2010年度は前年度比10倍に、2011年度も同3倍の急拡大を予測している。

» 2011年11月25日 10時56分 公開
[ITmedia]

 IT調査会社のアイ・ティ・アール(ITR)は11月25日、スマートフォンやタブレット端末を一括管理するためのモバイル端末管理製品(MDM=Mobile Device Management)の市場規模が急拡大しているとの調査結果を発表した。

 それによると、2010年度の製品出荷額は3億2000万円とまだ小さいものの、2009年度に比べて約20倍に拡大した。2011年度も3倍の拡大が見込まれ、9億8000万円規模になると見込んでいる。

 出荷金額ベース(予測値)によるベンダー別シェアは、トップがインヴェンティット(35.7%)、以下はアイキューブドシステムズ(10.2%)、SOTI(7.1%、国内販売元はベネトレイト・オブ・リミット)、ソフトバンクテレコム(5.1%)、その他ベンダー(41.8%)という。

 シニア・アナリストの舘野真人氏は、「多台数の導入となれば管理ツールの整備は不可欠であり、MDM製品の需要も急拡大するとみられる。今後、国内企業で私物端末の業務利用(BYOD=Bring Your Own Devices)が受け入れられるようになれば、市場規模がさらに大きく膨らむ可能性がある」とコメントしている。

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