“100ドルノートPC”のOLPC、Android/Sugarタブレット「XO-3」をCESで披露

MITメディアラボ創設者のニコラス・ネグロポンテ氏率いるOLPCが、低価格タブレット「XO-3」のプロトタイプをCESで披露する。

» 2012年01月08日 09時18分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 世界中の子どもへのPC提供を目指す非営利団体One Laptop per Child(OLPC)は1月7日(現地時間)、タブレットPC「OLPC XO-3」のプロトタイプを、1月10日からネバダ州ラスベガスで開催の年次カンファレンス「2012 International CES」で披露すると発表した。

 xo-3

 既に低価格ノートPC「XO」を販売しているOLPCは、2009年にタブレットのコンセプトイメージを公開し、2010年に米半導体メーカーMarvellのタブレットPCの参照設計を採用すると発表していた。

 米ブログメディアEngadgetが掲載した1月9日付のOLPCのプレスリリースによると、XO-3はOSとしてAndroidとLinux(OLPC独自のSugar OS)をサポートする。MarvellのARMベースのSoC、ARMADA PXA618を搭載し、ディスプレイにはOLPCからスピンアウトしたPixel Qiの直射日光下でも読みやすい8インチ(解像度1024×768)の画面を採用。メモリは512MバイトでWi-Fiをサポートする。ソフトカバーのソーラーパネルと手回しクランクでの充電が可能だ(米ブログメディアのThe Vergeによると、クランクは別売)。

 xo-3 with cover

 OLPCはこれまで、42カ国の240万人以上にノートPC「XO 1.5」を提供したという。3月にはXO-3と同じARMADA PXA618を搭載する新モデル「XO 1.75」を出荷する計画だ。ウルグアイとニカラグアのOLPCプロジェクトから7万5000台を受注済み。XO 1.75は、VIA C7-M ULV搭載のXO 1.5の半分の消費電力で同じパフォーマンスを提供するという。

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