ALSIがファイル暗号化ソフトを発売、多様なファイル形式に対応

サイバー攻撃などによってデータが不正に盗み取られても、悪用を防ぐ効果が期待されるという。

» 2012年01月31日 17時17分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 アルプス システム インテグレーションは1月31日、ファイル暗号化ソフトウェア製品「InterSafe IRM」を発売した。企業や官公庁、教育機関などで販売初年度に5万ライセンスの利用を見込んでいる。

 新製品は、Microsoft OfficeやPDF、一太郎などのドキュメント形式のデータに加え、マルチメディアデータやデータベース、カスタムアプリケーションといった多彩なファイル形式に対応しているのが特徴。暗号化はユーザーごとの権限に応じてAES 128/256のアルゴリズムで、自動もしくは手動によって行える。ファイルの利用では閲覧や編集の可否、有効期限設定、条件変更などをユーザーごとに設定できるようになっている。

 同社によると、新製品を利用することでネットワーク外部からの不正アクセス攻撃や、コンピュータに感染した不正プログラムなどによって重要なデータが盗み取られても、ファイル自体を暗号化することで攻撃者に悪用されるのを防ぐ効果が期待されるという。

 このほかに新製品は、日本語/英語/中国語の3カ国語に対応しており、海外に拠点を持つ組織でも運用できるよう考慮している。1ユーザー当たりのライセンス価格は、導入規模が100〜999ユーザーの場合で、一般向けが1万2000円、官公庁向け(ガバメント)が9600円、教育機関向け(アカデミック)が8400円となる。

 同社は2003年にファイル暗号化ソフト「DocumentSecurity」を発売済み。新製品との違いは、対応ファイルがドキュメント形式に限定されるが、印刷の可否などの権限をきめ細かく設定できる点だという。

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