仮想マシンを相互でレプリケーションする災害対策サービス BSNアイネットと北陸コンピュータ・サービス

クラウド基盤を連携し、データセンターが災害などでダメージを受けても短時間でサービス復旧できるサービスが開始する。

» 2012年03月05日 16時33分 公開
[ITmedia]

 システム構築支援などを手掛けるBSNアイネットと北陸コンピュータ・サービスは3月5日、クラウド基盤を連携させた災害対策サービスを発表した。同日より提供開始した。

 同サービスは、両社のデータセンター内に設置された仮想マシンを相互でレプリケーションすることで、一方のデータセンターが大規模災害などで打撃を受けても短時間でサービス復旧できるというもの。具体的には、クラウド基盤をヴイエムウェアの仮想化プラットフォーム「VMware vSphere 5」を用いて構築し、災害対策ソリューション「VMware vCenter Site Recovery Manager 5」とネットアップのデータ複製ソリューション「NetApp SnapMirror」を連動させることで、データセンター間での復旧テスト、計画的移行、災害時移行のステップを自動化するほか、仮想化インフラの統合管理製品「VMware vCenter Operations Management Suite」を利用することでリソース状況を可視化し、安定したクラウド基盤を提供する。

 データセンター間のネットワークは、F5ネットワークスジャパンのWAN最適化製品「BIG-IP WAN Optimization Manager」で接続することで、レプリケーションを高速化し復旧時間を短縮する。

クラウド基盤連携サービスの概要 クラウド基盤連携サービスの概要

 これまでの災害復旧対策(DR)サービスでは、データのみのバックアップやシステムイメージのみのバックアップを行う形態が多く、災害が発生した際の状況把握からリカバリ完了までに多くの時間がかかっていた。加えて、システムのリカバリにおいて人が介在するステップが多く、運用管理が煩雑になりがちだという課題も抱えていた。

 同サービスは主に関東および関西圏での需要を見込んでいる。

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