アメコミのMarvel、拡張現実(AR)モバイルアプリを発表「飛び出すX-メン」

Marvelが4月に出版するInfinite Comicsフォーマットのコミックでは、iPhoneおよびAndroid版の無料ARアプリでロゴを読み取ることで、拡張現実で動き回るキャラクタなどの追加コンテンツを楽しめる。

» 2012年03月13日 13時59分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Walt Disney傘下のコミック出版社Marvel Entertainmentは3月11日(現地時間)、“コミックの革命”計画「Marvel ReEvolution」を発表した。紙版と電子版を融合し、モバイルアプリで楽しめるようにするという。第一弾作品として4月4日に、「AVENGERS VS. X-MEN #1」の紙版と電子版を同時に発売する。

 Marvel ReEvolutionは主に、新しい電子コミックフォーマット「Marvel Infinite Comics」と、iPhoneおよびAndroidで利用する無料アプリ「Marvel AR」で構成される。

 Marvel Infinite Comicsは、スマートフォンやタブレットの性能を生かして電子版を単なる紙版の電子化以上の作品にするという。具体的な機能の説明はないが、制作段階で画像に動的な効果を追加したり、音を加えたりできるようだ。

 Marvel ARは、iOSおよびAndroid向けに拡張現実(AR)アプリを提供している米Aurasmaの技術を採用した無料アプリ。コミックに表示される「Marvel AR」のロゴを端末でスキャンすると、作者による制作秘話などコミックに関連する追加のコンテンツを閲覧できるという。

 marvel 1 Marvel ARロゴ
 marvel 2 iPhone版Aarvel ARアプリ

 発表文には拡張現実機能については書かれていないが、AurasumaのWebサイトで、スマートフォンのカメラでコミックの画像を映すと、画面上でページから出てきたキャラクターが動き回るデモを見ることができる。

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