札幌市内に建設した「NEC北海道データセンター」によるクラウドサービスの提供を開始する。
NECとNECフィールディングは3月27日、札幌市内で建設を進めていた「NEC北海道データセンター」が竣工したと発表した。NEC北海道データセンターによるクラウドサービスの提供を4月2日から開始する。
新センターは、建物の耐震性能で最上位グレード(I類・地震力割増1.50)の構造を採用し、大規模地震でも大きな損傷なく運営継続が可能だという。サーバルームでは2次元床免震構造を採用。停電時には無給油で72時間給電可能な自家発電設備や2回線受電方式(本線予備線受電方式)を含む冗長化された電源設備を設置しており、セキュリティ面ではICカードや生体認証、画像認証による入退出管理などのシステムを導入しているという。
新センターによるサービスは主に北海道内の企業向けに提供され、地域密着型の信頼性の高いサービスが特徴という。地方自治体向けにはホームページのコンテンツ管理システムから基幹系システムまでに対応したサービスを展開し、専門SEによるアプリケーション運用サービスや業務運用サービスなどのメニューも予定する。
運用面では情報セキュリティ品質管理規定「ISO/27001」を取得する予定。災害対策や事業継続計画に対応した体制を備えるとしている。
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